中国フードデリバリー大手の【美団点評】の新規上場から1ヶ月
先月9月20日に中国フードデリバリー大手の美団点評が香港市場に上場して1ヶ月になります。
美団点評はECサイト大手のテンセントが出資する企業で、フードデリバリーのネットサービスの『美団外売』やシェア自転車の『モバイク』を軸に経営してます。
日本でも出前は当たり前ですが、中国に出張などで行くと飲食店の周りは出前バイクでいっぱいなのを見かけます。そこら中の店が出前対応していますね。
ちゅうやんも一度デリバリーを試してみたいのですが、中国語も全然ダメなので、宅配のお兄さんに何言われても全然ワカンねぇ。。、と今のところビビってトライできてません。。
中国のフードデリバリーは外食産業全体の10%に満たないようですが、人口を考えると市場は大きいです。その分、競争が激しいのも事実で、ライバルにはアリババ傘下のデリバリー大手の『ウーラマ』があり、シェアを二分しています。
一方、美団点評の業績を見てみると売上高は毎年100%以上の高成長を続けていますが、利益は赤字のままです。これは市場シェア拡大を最優先にして、販促費、広告に資金を投じているためでしょう。
株価は9/20の初値72.9HK$に対して10/19終値で55HK$です。
今後の売上成長は大きいと思いますが、競争は激しく、ライバルとの差別化も難しいと思われます。
デリバリーだけでは収益性も高いとは思えないので、ちゅうやん的には現時点で投資候補には入れていません。
先週は持ち株ダダ下がり、それでも株価急落のIBMを買い増しです。
先週はちゅうやんのポートフォリオ全体で2%以上下がりました。
中でもIBMが10%以上の急落です、下げ幅キツイ!
というのも、第3四半期の決算を17日に発表しましたが、内容が悪かったです。
決算ダイジェストとしては、
- 売上高は188億ドルで、市場予想の191億ドルを下回りました。
- 戦略分野のクラウドの売上は10%増も、前四半期の20%からは伸びが鈍化しました。
- EPSは3.42ドルで、市場予想の3.4ドルを上回りました。
長らく続いていた売上減少に前四半期までは歯止めがかかったかに見えましたが、その流れも短期間で終わったことに加えて、期待のクラウド分野の成長が鈍化したことで失望感を招きました。
昨年バフェットも保有株を全株売却して見放した不人気銘柄のIBMですが、10/19の終値で129.1ドル。配当利回りは4.5%を超えPERも10倍を下回りました。
はっきり言って短中期ではこの巨大企業を再び成長路線へ戻すのは難しいと思うし、株価もしばらく低迷が続く可能性が高いと思ってます。
しかし、逆張り好きのちゅうやん的には今の株価水準で、この配当利回りであれば配当再投資をしながら長期で持てば大怪我はしないだろうと楽観的に考えて追加投資をしました。
投資額は20万円程度ですが、時間を分散させながら少しづつ集めたいと思います。
結果は数年後ということで。
これから中国株の買い場が来る⁉︎
米中経済戦争の実影響がでていない現時点、アメリカの経済は足元まだまだ順調。
マーケットを見てみるとアメリカは少し下げたといってもまだまだ高値。
一方、中国株はすでにかなり下げていてそろそろ手を出したい水準に来ている。
こんな状況でアメリカ経済に陰りが見えたらどうだろう。アメリカが下げれば、やっぱり中国香港も下げる。
そしてアメリカは必ずいずれ下がるだろう。
中国も大型の景気刺激策が出て盛り返す可能性はあるけど、その前にアメリカがコケるというタイミングが合えば。
中国株がこっからさらに大幅に下げたら。。
絶好の買い場じゃない??
取らぬ狸のなんとやらを妄想しながら、いつでも出動できるよう心の準備くらいはし始めてるちゅうやんです。
今回の世界同時株安で思ったこと。
今回の世界同時株安で思ったのは、長期的に見るとこれから起きる株安はこんなもんじゃないってこと。
足元の米経済は好調を維持してるけど、金利が上昇していく中でいつまでも好調は続かない。米景気の後退は必至です。
下り坂を降りる時には、これから何回も株価は大ゴケがあるでしょう。問題はいつ、どれくらいの大きさかということですが。。。
そんなこと分かりません。
またいつまで調整が続くかもわからないので、個人の長期投資家は買うタイミング、つまり時間を分散するしかないと思います。
ちゅうやんは2008年に下がり続ける株価にナンピンを繰り返し、リーマンショックの時には、すでに弾切れでした。
その反省も生かして、今は現金比率を上げて、今後市場が下がった時に優良株をゆっくりと買い下がっていく。
やはり、すでに大きく下げている中国株、テンセントやアリババ等から狙っていきたいです。
テンセントは昨日打診買い。
米株なら人気薄のIBMの買い増しか、高止まりのジョンソン&ジョンソンが大きく下げる所があれば買いたいところ。
気長に待ちましょう。
世界同時株安!株価急落のテンセントを買い増し
本日11日の香港マーケットは前日のニューヨークの下げを受けて急落しています。
米長期金利の上昇や米中経済戦争の悪化を警戒してリスクオフの展開です。
そんな中、テンセントも多分にもれず前日比マイナス6.8%引けています。
テンセント、何日下げ続けんだよっ。
ていうことで、本日テンセントを@265.2HK$で100株(約38万円)を買い増しました。
携帯ゲームの規制強化など、ここのところネガティブニュースが続きますが、長期的な成長しろはまだあるでしょう、ということでナンピンです。
しばらく軟調な地合いが続くでしょうが長期投資を前提に追加の弾をこめて待ち構えます。
米国株配当金にかかる二重課税問題
-
配当金にかかる二重課税って何?
昨今、米国株ブームですが長期に成長を続ける米国株にもデメリットがあります。
それが米国株の配当金にかかる二重課税です。
日本株では配当金に対して20.315%の税金が源泉徴収されます。米国株の場合は、日本の税金に加えて、米国現地の所得税として10%がさらに差し引かれます。
【受取る配当金】=額面の配当金×0.9(米国税金10%)×0.79685(日本税金20.135%)
10万円の配当金が支払われた場合、上式で計算すると実際に受け取る配当金は、
7,1716円になります。
だいぶ減るな・・・・
ちゅうやんみたいに配当金を再投資する長期投資家や配当金を生活費の一部にしている方にとって大きな問題です。
- 二重課税を回避する
二重課税を回避するにはいくつか方法があります。
- NISAを利用して日本の税金を非課税にする
- ニューヨーク市場に上場するADRに投資する
- 確定申告し、『外国税額控除』を受ける
NISAは年間の投資額が120万円までと制限はありますが、売買益と配当金も非課税になる制度です。ただし、非課税は日本国内の税金のみで、米国の所得税10%は課税されます。メリットが大きいので利用したいですね。
ADRは米国預託証券といって、米国外で設立された企業が発行する株式を裏付けにしてニューヨーク市場で発行される有価証券です。英石油大手のブリティッシュ・ペトロリアム【BP】、ロイヤルダッチシェル【RGS.B】や通信大手ボーダフォン【VOD】など世界的に有名な大企業があります。
またADRはないですがタバコ大手のフィリップモリス【PM】のように米国税金が0.2%しか掛からない例外的な企業もあります。
最後に、『外国税額控除』です。
確定申告が必要になりますが、国際的な二重課税を調整するために、外国で徴収される税金のうち一定額を所得税額から差し引くことができる制度です。ただし全額ではありません。
また所得税から調整されるので、所得のない人は取り戻せることができません。
ということで、リタイア後に配当金生活をされる方には厳しい。。。
以下、関連記事です。
外国税額控除のやり方をもう少し詳しく簡単に説明しています。
つみたてNISAとNISAのメリットデメリットも説明しています。運用益が非課税になるNISAはおすすめ。
つみたてNISA運用実績公開(18.10.06)
今年からSBI証券でつみたてNISAを始めています。投資商品は、米経済の成長をダイレクトに反映する「大和-i Free S&P500インデックス」の一本です。
本日10/4時点だと同類の投資信託でも、「eMAXIS Slim 米国株式S&P500」の方がより手数料が低いです。
・大和-iFree S&P500(信託報酬0.243%)
・eMAXIS Slim 米国株式S&P500(0.1728%以内)
ということで、たった半年程度ではありますが、運用実績を公開。
米株好調を受けてプラス推移ですね。もっと投資枠を拡大して欲しい!
(現在つみたてNISAの年間投資枠は40万円)
本来は、つみたてNISAをこんな短期間で評価してもあまり意味はありません。数年以内に米経済の調整とともにマイナスに転じる期間もあるでしょう。
でも積立投資のいいところは売買や管理に手間をかけずに、時間のリスクを分散させて長期投資をするところにあります。
おまけに売買益が非課税になるつみたてNISAはこれから投資を始める人たちにもメリットの大きい制度だと思います。
関連記事です。
投資益が非課税になるNISAはオススメです。ちゅうやんはつみたてNISAです。