バフェット率いるバークシャーも投資。世界最大ジェネリックメーカーのテバ・ファーマ【TEVA】
テバ【TEVA】銘柄分析
テバ・ファーマスーティカル【TEVA】は世界最大の後発医薬品メーカーで、製薬全体で見ても世界15位の医薬品メーカーです。
馴染みのない会社ですが、イスラエルの製薬会社でナスダック100指数に組み入れられており、ちゅうやんの保有銘柄でもあります。
今年の2月にウォーレン・バフェット率いるバークシャー社が新たに保有したことが判明し注目を浴びたテバですが、本業は順調ではありません。
主な原因は、次の通りです。
・主力製品「コパキンソン」の特許切れ
・巨額買収による財務悪化
2017年にテバの主力製品である「コパキソン」の他社後発品が、売上最大国のアメリカで承認されました。コパキソンは多発性硬化症という難病の薬で、ジェネリックではなく先発品になります。
2016年でテバ全売上の15%以上を占めていたコパキソンですが、2017年には米国内の売上が20%以上下がっています。
(出典:Yahoo Fainance)
2017年の業績は営業利益、純利益ともに赤字に転落。自己資本比率も16年の35.9%から24.6%に落ちています。
16年に米アラガンから約5兆円で買収したジェネリック事業も、財務的に大きな重しになっています。
当然株価も急落していきますが、バークシャーはこのタイミングで同社への投資を開始したのです。
バフェット、バークシャーをただ真似するだけの投資はオススメしませんが、ちゅうやんはバフェットの投資判断の目的、勝算がどこにあるのか興味があるし、参考にしています。
バークシャーはコパキンソンの影響、財務状況の悪化も徹底的に調査、裏付けした上で大丈夫と踏んでいるわけです。
これは投資判断する上で大きなバックアップ材料になります。
テバは現在、新CEOのカール・シュルツのもと、構造改革を進めています。カール・シュルツはルンドベック社、ノボ ノルディスク社で実績を上げてきた医薬品分野で経験豊富な人材です。
構造改革として、2019年末までに30億ドルの経費削減を目標としています。
・全従業員56,000人の25%にあたる14,000人を削減
・研究施設の複数閉鎖
・配当停止
株価は、下値を切り上げながら戻しつつあり、21日終値で23.99ドル。
ようやく、買値よりもプラ転の株価水準です。
引き続き構造改革の効果を期待しながら、中期保有していきたいと思います。
祝你好运、Good Luck!