CDR(中国預託証券)解禁はアリババ【BABA】、JD.comの大きな買材料となる
既にNY市場のADRで上場している中国のアリババ【BABA】や京東商城【JD.com】、百度【BIDU】などの高成長企業を本土株式市場に呼び戻して上場させるCDR(中国預託証券)の導入が検討されています。
早ければ年内にも実現するという情報もあります。
CDRはアメリカのADR(American Depositary Receipt)の中国版です。
ADRはもともとアメリカの投資家がアメリカ以外の外国企業にUSドルで投資できる制度です。
そもそもアリババや百度などの有名な中国企業株式が中国本土で取引できないというのは不思議な話ですが、これらの民間企業は本籍をタックスヘイブンや香港においていることが多いようです。
そのため中国の企業でありながら証券取引き制度上は外国籍企業の扱いになります。
中国本土の人が海外の個別株を買うのは難しいようです。
手軽に買える制度があれば、これら中国の高成長企業に投資したいと思っている中国人は相当多いはず。
この仕組みによってNY証券取引所で取引されていたアリババやJD.comは中国市場でも取引できるようになりますが、預託証券なので中国市場で新たに発行済み株式が増えるわけではなく、株の希釈化も起こりません。
つまり、これまで投資したくても投資できなかったプレイヤーの数が新たに増えるという、われわれ既存株主にとっても嬉しい制度です。
私は既にアリババ、JD.comに投資していますが、このCDRは今後の株価上昇の起爆剤にもなると思います。
アリババの方は既にだいぶ値を戻していますが、事業自体は絶好調でこれから上場来高値を試す勢いです。
JD.comの方は先行投資がかさんでいることもあり利益は低く、まだまだ事業は安定していませんが、その分株価にも割高感は感じられません。
状況を見てCDRも考慮しながら買い増しを検討していきたいと思います。
本日はここまで。