中国AI企業のアイフライテックがスキャンダルで株価低迷
音声AIで中国有力企業のアイフライテック【科大訊飛:002230/SZ】の株価が下落を続けています。10/26終値は22.2人民元で9月末から30%近く値を下げています。
背景には、インチキAI同時通訳疑惑などのスキャンダル報道が嫌気されているようです。
問題の疑惑はある国際会議の場で、アイフライテックがAI音声認識技術を使って会場スクリーンに同時通訳を表示・自動翻訳しているように見せていました。
ところが、実は裏で同時通訳者が訳した言葉を音声認識で文字をスクリーンに映しながら、読み上げていただけだったと、同時通訳者が暴露したのです。
ちゅうやんが会場にいたら普通に感動しながら騙されてたんだろうな。。。
中国ではありがちな誇大PRで、そんなに悪気もないのかも。。
でもアイフライテックは中国政府が推すAI戦略を担うBATIの1社です。B:バイドゥ、A:アリババ、T:テンセントという巨大IT企業と並んで中国科学技術部が任命した企業なのだからアイフライテックの技術力は本物だと思います。
アイフライテックの18年中間決算は売上高が前年比52.7%増、純利益が同21.7%増と売上は拡大を続けています。ただ利益に関しては補助金によるところが大きいです。
またAI市場の拡大を睨んで従業員を前年比で約40%増やすなど業容拡大と研究開発に積極投資をしています。
中国政府から強力なバックアップを受けながらAI市場で成長するアイフライテックは長期的に見ても投資家に夢を抱かせる有力企業だと思います。
ただ株価がスキャンダルで下げたといっても株価収益率PERは100倍近くあり、まだまだ割安感はありません。
こういうホットなテーマで成長を続ける新興企業は、なかなか絶好のタイミングでは買わせてくれませんが、引き続きAI企業の中心銘柄としてもウォッチを続けたいと思います。
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