株の売り時、買い時を逃すな
投資のパフォーマンスを悪くする行動の一つに、売買のタイミングにおいて、もっと安く買いたい、もっと高く売りたいという自分の中の欲深さがあります。
株価が下落している時には、割安だからそろそろ買いたいと思いながらも、もう少し待って更に下げたところで買えば儲けが増えるという欲が出てきます。
でもその欲が深すぎると、どこまでいっても行動に移せず結局買えません。
一旦株価が上昇に転じると、焦りが出てきますが今度はもう一度、直近安値まで戻ったところで買おうと決めます。ところが株価はスルスルと上がっていき買い時を逃してしまうのです。
売り時はもっとその感情が強くなります、株価が●●円更に上がれば▲▲円儲かる。。。頭の中は利益計算ばかりです。
上げている時にはまだまだ上がるという強気の気持ちでいられますが、いつまでも上げ続ける株がないのも事実。
成長株なら成長期の旬を逃してしまったり、循環株でも業績の低迷期を迎えて、売り時を逃してしまいます。
相場の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」というのがあります。
頭と尻尾は、うまくいけば儲けられたかもしれない利益のことを指します。
底値と天井なんて誰にもわかりません。チャートがヒントにはなりますが、それでいつも当たるなら、みんな大金持ちです。
だから、頭と尻尾を全て食べる、つまり底値と天井を見極めようとするのではなく、はなから割り切って、美味しい部分(胴体)だけは逃さないようにする方が賢明です。
でも言うは易し行うは難し、ですよね。
そういう時は売買のタイミングを分散すればいいと思います。
一度に全て売ったり、買ったりすると、後で後悔が大きくなる可能性があります。なので売る時は上昇局面で1/3ずつ3回に分けて売ったり。または株価が2倍になった時に半分を売って、残りをタダ株にしたところでじっくり見るというのも、心理的なストレスが少なく良い方法だと思います。
私は買いの時は購入単価、購入タイミングをいつも分けて行います。ただ、それでも基準が結構厳しくて予定していた金額を買えないことも多いです。
それは機会損失になりますが、実際に損をしているわけではないので、それはそれで良しと割り切るようにします。
自分に合ったタイミングや分散の仕方を見つけるといいと思います。
それでは本日はこれまで。